江戸初期の池泉回遊式庭園です。 鶴島亀島や遠山石など蓬莱式の庭園様式を備えています。 長屋門を潜ると直ぐにお手植えの松?(それほどの年代を感じない)が目に入ります、
陰陽石も有り、蛇かご等も保存されています。水が少なくて残念ですが比較的まとまった庭園です。
公開 TEL 0799-54-0259
瓢型の長い園池を中心に構成されているが、南部本堂書院側と北部庫裡書院側とは様式手法が違い、作庭時代も異なる 。徳島藩五代藩主の妹君久米姫が呼んだ1首が書き残されており、その歌から元禄年間頃と言われている、いずれにせよ貞享年間頃には本堂書院の庭は造られていたのではないかと思われる。北部の庫裡書院庭は明らかに時代は下がる。本堂書院庭の中核は滝石組で高さ210cm滝で手法は力強く、奥行きの深い構成となっている。滝添石には巨石は用いられていないが、斜石を多く使い力強く組んでいる。その上部に建てた100cmの山形石は遠山石と思われ、実に見事な立石で本庭の中心石である。滝の右側は出島であるが、これは亀出島である。右に亀頭石があり亀甲石に当る所に蓬莱石を兼ねた石を立てている。背後は蓬莱山の築山と思われる。これは大亀が蓬莱山を背負う構成と考えられる。1方北部の庫裡書院庭も同じ池泉観賞式庭園である、こちらの庭園構成は中心に架かる石橋が唯一のものである。 (兵庫の庭園より抜粋)
南部本堂書院庭
この庭園は池や水の流れで結ばれた回遊式庭園ですが、最大の特徴は姫路城を借景としていることです。発掘調査で確認された屋敷割や通路の地割を生かした9つの大小庭園群及びアプローチ樹林帯・広場で構成しています。